2010年3月14日日曜日

ルルドの奇跡






われわれは 神の母である無原罪のマリアが
ルルドの町に近いマッサビエルの洞窟で
2月11日から18回 実際にベルナデッダ・スビルーの前に
出現したこと
この出現があらゆる真実味を帯びていること
信者たちがこれをたしかな事実として
信じていることを正当と判断する

と、タルブのローランス司教は
1862年に報告している


ルルドの聖地化で興味深いのは
核となる聖母マリアの出現を実際に見たのは
内気な少女ベルナデッタただひとりだということ
他の人々は何かを見ているベルナデッタの姿を
見たに過ぎない
キリスト教の神はひとりの人間
または ごく少数の限られた人々の前に姿を現して
メッセージを託す伝統があるが
ルルドもまたそのその一例である

それからルルドへ行けば病気が治るとして
病人の巡礼者が多いが
医学検証による奇跡的な治癒の公式認定者は
これまでにたった67人しかいない
教会はルルドの聖性は承認したが
そこで起きる奇跡を簡単には認めたがらない
それにもかかわらず巡礼者は増えていく

結局みんな信じたいのだ
19世紀の目撃以降 信じたかった人たちの動きが
いくつかの幸運にも助けられて
この聖地と大規模な巡礼運動をつくりだしていった
信じたい人たちが信じる人たちを増殖させていったのが
ルルドの奇跡の実態だったのではないか


























0 件のコメント: