2010年3月10日水曜日

羞恥心は何処へ





レンタルビデオ店でアダルトビデオを借りる際の
男子学生200人の行動を調査分析したところ
4つの作戦が発見されたという

隠蔽工作
・カウンターに他の客がいない時を狙う
・カウンターに女性の店員がいない時を狙う

偽装工作
・用がなくても他のビデオコーナーを回る
・アダルトビデオ以外にも興味があるように装う

関与否認
・連続して借りない
・借りたらしばらくその店に行かない

他人行儀
・店員にわざと無愛想にふるまう
・店員にはできるだけ視線を合わせないようにする


地べたに座り込んだり 電車で化粧をしたりと
若者は羞恥心が薄れたなどと言われるが
こんな事例を見ると
まだまだ根強くきのうしているのがわかる
羞恥心は進化上 極めて重要な役割を果たしてきた
人間社会にとって本質的なものである

羞恥心は単なる自己顕示欲や虚栄心といった
世俗的なプライドを守る道具ではない
人類が社会に依存して生きることを決めたときから
世代を重ねる中でアップグレードされてきたシステムである
進化心理学の視点から考えてみると
おそらく人類史の中で敏感な羞恥心を持たない人物は
社会から排除されその形質を後世に
伝えることができなかったはずだ
これが繰り返される中 より優秀な羞恥心の持ち主が
社会の中で生き残り このシステムはさらに洗礼されていった

人間は集団で生きる為 自分の中に
「集団の存続や福祉に貢献できないこと」
「協調性や道徳姓の欠如」
「対人魅力の欠如」 につながる要素を見つけると
不安を感じる
社会から排除されてしまうのではないかと恐れて
改善しようとする
そのセンサーとしてはたらくソシオメーターが
羞恥心なのだ

























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