現代の高校中退は個人の問題ではなく
社会の深刻な病理のようだ
高校中退の背景には家庭の貧困があり
不安定な生活や余裕がない家庭環境が
生徒の低学力 不登校を引き起こし
中退へとつながっている
学習意欲と貧困の間にも
密接な関連が見いだされている
エリート校と底辺効の格差は増大方向にある
高卒以上が圧倒的マジョリティを占める
日本社会において
高校を出ていないことは極めて不利にはたらく
実際 不況の中で高校中退者の就職は
困難を極めている
生徒の父母も中退者であったりして
負の連鎖が発生してしまっている例も
1980年代からの世界を巻き込んだ新自由主義の実験は
世界中に無惨な結果を残した
新自由主義が主として攻撃の対象とした福祉国家とは
資本主義の成立の要である労働力の再生産にとって
もののはずだった
ところが新自由主義は労働力の再生産に必要な
住宅 教育 医療 福祉を市場化し
福祉国家を解体することによって
もっとも福祉を必要とする貧困層に打撃を与え
さらに中間層をも分解するという成果をもたらした
0 件のコメント:
コメントを投稿