2010年3月4日木曜日

友達地獄




近年の調査では思春期に
反抗期がなかった若者が増えているらしい

かつての尾崎豊の「十五の夜」の社会に対する反抗心や
現代のアンジェラアキの「手紙」のような
未来の自分に対するメッセージと比べると
現在の若者世代は他者との対立の回避を最優先にする
「優しい関係」の世代だ

だが この優しい関係は決して個々の心にとって
優しくない
「教室は例えて言えば 地雷原」という
川柳があるそうだが
見かけ上の「優しい関係」を営む場に絶対権が与えられ
息苦しさを感じている若者が多いという


「優しい関係」とは 対立の回避を最優先する関係だから
互いの葛藤から生まれる違和感や
思惑の違いから生まれた怒りの感情を
関係の中でストレートに表出することはままならない
むしろそれらを抑圧することこそが
「優しい関係」に課せられた最大の鉄則である
したがって違和感や怒りの感情エネルギーは
小刻みに放たれることによっての解消の機会を失い
各自の内部に溜め込まれていくことになる




























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