2010年2月2日火曜日

パラダイム




一般に「パラダイム」とは
「考え方の枠組み」や「新しい物の見方」
という程度の意味で使われているが
「パラダイム」概念の創始者
トーマス・クーンの原義は
「その領域の研究活動を特徴づける
模範例となる科学的業績」を指す

枠組みや見方ではないのである
この誤解はクーン自身の乱用も
原因のようだ


クーンによると
科学の歴史的展開は
「前科学→パラダイムの形成→通常科学→
変則事例の出現→危機→科学革命→
新パラダイムの形成→通常科学」
というサイクルを繰り返す
器官として長いのは知識を累積させて
連続的に進歩を重ねる通常科学の時代だ
だが地動説 重力 相対性原理の発見のような
新たなパラダイムが形成されると
世界観は革新される
クーンはその模範例の出現に
科学の断続的で飛躍的発展のきっかけをみた




























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