生命とは何か?
それは「動的な平衡状態」であり
「かたちの相補性」を原動力にするものだという
われわれは肉体というものについて
外界と隔てられた個物としての
実体があるように感じている
しかし 分子レベルではその実感は
まったく担保されていない
生命体はたまたまそこに密度が高まっている
分子のゆるい「淀み」でしかない
しかも それは高速で入れ替わっている
この流れ自体が「生きている」ということであり
常に分子を外部から与えないと
出ていく分子と収支が合わなくなる
人間の細胞を構成する分子や原子は
年中 総入れ替えが行なわれている
1週間経つと分子レベルでは
そっくり別人だといわれる
しかし 原子レベルで入れ替わっても
個は同一の個のままである
生命は
「現に存在する秩序が
その秩序自身を維持していく能力と
秩序ある現象を新たに生み出す能力を持つ」
という特徴がある
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