2010年2月13日土曜日

書籍



書籍の特徴とは

・文字情報の容器としての側面
・主体が文学情報と接触するインターフェイス
としての側面
・消費社会における商品としての側面

というものがあるが
電子化による変化はすべてに大きな影響を与える

電子化されたデータの最大の強みは
それが物理的・空間的な質量を有しないことである
かつて立会場で目視で取引されていた
為替や株式の市場が
電子化されることで一気に流動性を増したように
情報から質量を奪い去ることは
その効率性を飛躍的に高める

文学というカタチは電子化されることによって
読書スタイルの変化をもたらすだろう
検索とクリックが可能な電気テキストでは
これまでのように長い本を
リニアに延々と読まなくなるかもしれない

大江健三郎は
 インターネットで本を読むといっても
 それは本を解体することですね
 一冊の本をバラバラにしていくだけ
 しかしそれで終わるんだったら
 人類は進化を続けなかったという事です
と、
文学の新しい様式に懐疑的に語ったそうだが
ハイパーテキストやインタラクティブコンテンツを
前提としたアートが大江健三郎的な旧態文学と
せめぎあい 長い時間をかけて
主流を乗っ取るということではないのかな

























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