2009年12月12日土曜日

黒の状態





現実の戦闘はドラマのように
かっこよくないものらしい
たとえば第二次世界大戦時の米兵の
1/4が尿失禁の経験があり
1/8は大失禁したらしい
9.11テロにおいても生存者の大半が
大小失禁をしていた

戦闘は人間の心身を追いつめる
兵士の心拍数が175回/分を超える
「黒の状態」になると
肉体的精神的に緊急時の身体反応モードに
移行する

極限化では血管でさえも
通常と異なる状態になる
「銃撃の後で三人の警察官が
互いに負傷してないか確認していた
するとそのうち一人が
自分の袖に穴があいているのに気づいた
正面側と裏側に一つずつあいている
”危ないところで当たらなかったんだな”と
彼は見るからにほっとした顔で言ったが
そう口にした途端
腕の傷口が開いてどっと血が
噴き出してきたのである
無事だと思って安心しせいで
血管収縮が終わって血管拡張が始まった」

と極限状態の戦士心身が
いかに通常と異なる働きをするか
多くの事例で示される

心の働きもまた異常である
例えばパートナーや仲間が殺されたとき
多くの人の最初の反応は安堵である

突然の暴力的な死を前にすると
たいていの人はまずほっとする
自分が同じ目に遭わなかったので
安堵するのである


こうした「黒の状態」の知識は
裁判員に選ばれた人たちは
知っておく知識のように思える
極限状態では普段の人間性なんてでないものだ
























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