2009年7月31日金曜日

写真についての覚書








写真には二つの根源的な要素がある
 1 ストゥディウム(一般的関心)
 2 プンクトゥム(突き刺すもの)

1は一般的関心や文化コードであり
大半の写真はこれだけで構成されている
と言える
撮影者の芸術的意図や政治的意図も含まれる
一方で2を持つ写真は稀である

ごく普通には単一なものである写真空間のなかで
ときおり(といっても残念ながら滅多にないが)
ある「細部」が 人を引きつける
その細部が存在するだけで 読み取りは一変し
現に眺めている写真が 新しい写真となって
人の目にはより高い価値をおびて見えるようになる
そうした「細部」がプンクトゥムなのである

















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