2010年2月21日日曜日

切腹




世界的に有名な日本の自殺方法
切腹の背景にはもちろん濃い物語が隠されている

時代によって切腹に対する感じ方が違う
戦国時代は君主に切腹を命じられたからといって
素直に死ぬ必要はなかった
不服ならば国を抜けて別の君主に仕えれば良かったし
下克上の論理で君主と武力で戦う人までいた
時代が下がるとともに社会は固定化され
脱藩者は他の藩でも採用されなくなる
切腹は強制的で刑罰的な意味を強めていく

伝え聞く通り
切腹は名誉でもあった
軽罪のところを情状酌量して切腹という判例が多い
切腹は特典であり
切腹を許されると嬉しいと思うのがタテマエ
単なる犯罪者では切腹は許可されない

武士の喧嘩は両成敗という公式ルールも存在していて
喧嘩を売ったほうも買ったほうも
刀を抜いてしまったらどちらも切腹が基本なのだが
複雑なのは売られて逃げると
臆病で武士の面目を潰したことになり
やはり切腹になるのだ


切腹は連帯責任の波及を個人が止める
唯一の方法である





























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