2010年2月4日木曜日

女らしさ




男は「女らしさ」を振り付けし 読み取り 鑑賞し
そして発情する
この「らしさ」のカタログは
男たちの作ったマスメディアの中に
うんざりするほど登場する

「女らしさ」は男性が文法を作り出す

女性がオールヌードでいるところに
突然 男性が現れたとき
彼女は二本の手でまっ先にどこを隠すか?
1両手で胸を隠す
2両手で性器を隠す
3片手で胸を 片手で性器を隠す

調査結果では先進国の女性は
ほとんど例外なく両手で胸を隠した
未開社会でトップレスで暮らす女性が
下半身は必ず腰巻で覆っているのと
対照的な結果になった
これは先進国の文化では乳房が
セックスシンボルに変わったからだ

もともとルイ王朝時代のフランスでは
貴族女性のドレスはトップレスで
女性は乳房を堂々と誇示するものであったそうだ
形の良い乳房を作る為のブラジャーが登場してから
それは隠すものになり シンボルとしての価値を
高めていった経緯がある

男性によって規定されたセックスシンボルだが
とっさに女性が胸を隠すようになった
というのは興味深い
論理的に考えているわけではなく
自然にそういう行動に出る
俗に性的本能と思われているものは
実はかなり深くまで社会的 文化的な創造物なのだ
そして乳房を隠そうとして
体をくねらせる防御姿勢もまたセクシーの
メッセージとして文法に織り込まれていく
































0 件のコメント: