世界的な金融危機で
確かだと思われていた多くの常識が覆された
だがその中で生き残ったモノが一つある
「小さいことはすばらしい」という
古くからの格言だ
貧困層に豪邸を売りつける時代は終わった
いま市場規模をどんどん拡大し
隆盛を極めているのは
低所得者向けのマイクロファイナンスだ
バングラデシュの経済学者
ムハマド ユヌスが
1976年に貧困層を対象にした
小規模融資をはじめて以来
少額の融資で貧しい人々を救い出せるという
考えは世界中に広まった
民間団体や世界銀行さらに金融機関までが
この分野に参入し
発展途上国で無数の貧困層を相手に
顧客を増やしてきた
そしてユヌスがノーベル平和賞を
受賞したのを機に
ブームは先進国に広がった
しかし最新の調査で
”マイクロファイナンスの活動が
30年間も続いているのに
利用者の生活が向上したという
数値的な証拠がほとんどない”
という指摘がある
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