2009年10月29日木曜日

少子化






”先進国ではなぜ少子化するのか?”


英国でも他の国でも
産業革命後まず死亡率が低下し
その後100年〜数十年たって
今度は出生率が下がり始める
現在 大方の先進諸国では
出生率が2.0未満である


高所得で経済成長が恒常的にある社会では
子供の育成に膨大なコストがかかり
それと親の消費水準とのバランスという
合理的選択で子供の数が決まるとされる
高所得で経済成長する社会では
労働者の資本装備率 すなわち労働者一人当たりの
機械設備などが高くならなければならない

そうなると将来の子供の消費水準を
操作・利用できるようにするための教育に
膨大な金銭的および時間的コストが
かからざるを得ない
そうなると 現在の親の生活水準を
維持する必要から出生率が下がる

要するに 子供は数ではなく質が問題となる
高度な教育を必要としない単純労働と
それを必要とする頭脳労働では
付加価値がどんどん開き
資金水準に大きな格差ができるため
親にとって子供の教育が最重要課題になるからだ

統計では
世界各国の一人当たり所得が高いと
出生率が低いという逆相関関係は明確であり
一人当たりの経済成長率が高いと
人口増加率が低くなるという
緩い逆相関関係も認められる






















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