2009年7月30日木曜日

アニマルスピリット





経済における
アニマルスピリット(行動への突発的な衝動)
の本質的な役割

行動経済学は
人間の不合理さ(あるいは不合理に見える合理
合理に見える不合理)を強調しているが
そもそも
マクロ経済学の父であるケインズが
アニマルスピリットの重要性を指摘していた

アニマルスピリットの5つの側面として
安心,公平さ,腐敗と背信,貨幣錯覚,物語 が
挙げられる

マクロ経済学やファイナンスの専門家の
あまりに多くが 「合理的期待」や
「効率市場」の方向性を推し進めすぎて
経済危機の根底にある最も重要な力学を
考えなくなっている
現在の経済学の相当部分が根底に持っている
通念が本当の問題である



人類は物語をもとに考えるよう創られている
つまり 内的な論理や力学を持ったひと続きの
事象で統合された全体として見えるようなものに
頼りたがる

おかげで 人間の動機の相当部分は
自分の人生の物語を生きることから生じている

それは自分が自分に言い聞かせる物語であり
それが動機の枠組みとなる
同じことが国や企業や制度に対する
安心についても言える

偉大な指導者というのは
まず何よりも物語を作り出せる人物である























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