2009年7月15日水曜日

科挙





人類史上最難関の官史任用試験である中国の科挙
第一回の587年から最後の1904年までの1300年間
その第一関門ともいえる郷試は3年に一度のペースで
挙行された

試験場の南京には2万人もの受験者が押し寄せて
幾晩も独房に閉じこもって
世紀の難試験に必死の思いで取り組んだ
最終合格者の進士になれるのは約3000人に1人


科挙は中国の政治体制を築く礎となった
これだけ広大な領土の国家を
皇帝が長期間 独裁政治することができたのは
地方の貴族勢力を廃して
天子が任命した優秀な官僚を派遣することが
できたからである

また家柄も血筋も問わず万人に出世の門戸を
解放したことで
人民に希望をあたえ 厳しい競争を勝ち抜く
有能な人間を登用することができた



























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