琴を弾くのが上手な
ソーナという弟子との会話で
仏陀は言う
琴の糸があまりに強く張られていたら
良い音がするだろうか?
次に あまりに弱く張られていたら
どうだろうか?
どちらにもソーナは否と答える
仏陀は
「それでは強すぎず弱すぎず
程よく張られていたら
良い音がするであろう」
それこそが目指すべき究極の状態として
中道の教えを説いた
その教えとは 言うまでもなく
中道の教えである
中道の教えは 釈尊の教説の
あらゆる部分を貫いて存する
哲理について言えば
有無の二端をはなれることであり
実践に即して言えば 苦楽の二極におもむかざることであり
さらに 修道の実際についていえば
いま釈尊がソーナのために説いたように
諸根の平等を守り 平等の精進に住し
かの中における相を取る こととなるのである
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