2009年4月4日土曜日

M&A







資本効率を追求する欧米企業に比べ
日本企業は伝統的に
財務の安定性を重視しているが
この未曾有の経済危機のさなか
財務基盤が厚く手元資金も豊富な日本企業は
世界的な株安そして円高による追い風を受けて
海外での買収を積極化し
再度世界市場へ躍りでようとしている

買収の目的は
合併によってA社およびB社単体の
企業価値合計額を上回る企業価値を
実現することにある






次のようなシナジー効果がある
1)規模の利益の実現
2)範囲の利益の実現
3)不採算事業の廃止
4)ノン・コア事業の売却
5)経営者の交代


企業経営者の使命は
企業価値を創造すべく
自社の競争優位性をしっかりと見極め
その競争優位性が生きる事業領域を選択し
その事業領域の中でシナジー効果が
生み出せるような事業のポートフォリオを
くみ上げていくことにある
企業買収は時間を買うという点では
企業価値の増大に即効性のある戦略である
しかしながら
適正買収価額の設定、買収後の企業文化の融合
傘下事業の統合など
シナジー効果を出せるまでには
幾多の難関が待ち受けている

















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